光センサの実験



  1. 半導体レーザーの干渉実験:  (注意 レーザー直視危険)


  これは電子工作ではないが、半導体レーザー(アリエク)を使って 干渉実験を行い、波長を測定してみる。ドット・スポットは、先についているレンズで焦点を合わせる。
  (波長 λ=650nm、5mW)、(520nm、10mW)、青紫(405nm、10mW)の半導体レーザーを用いて、複スリット2スリット; スリット幅 20μm、スリット間隔 各40、80、120μm、; 4種スリット FS-I、島津理化、モノタロウ)を通して スクリーンに投影させ、それぞれの距離を測ることにより 波長を特定する。

 

  スリット幅 a=20μm、スリット間隔 d=40μm のとき(m=1、n=2)の結果より、 波長 λ(赤) ≒ 630nm、λ(緑) ≒ 540nm、λ(青紫) ≒ 400nm と測定された。

 

  (参考)  プリズムによる反射と屈折:

   



  2. 焦電センサの実験:


  焦電センサ D-205B (秋月) を用い、メーカーで公開されている回路で作成した。 これは、ロングパス・フィルター膜を付けた赤外線センサで、可視光や近赤外線を除いて 熱線だけを感知する。(約5500〜11000nm) 素子は4つのブロックに分かれ、差動成分を検出するので、熱線を発する物体(人や動物など)の動きを感知する構造になっている。
  使う時は、フレネルレンズを被せて、前方や、ある程度側方からの遠赤外線を受けるようにする。 電源を入れると、30秒程度 LEDが点灯し、それからLEDが消えて スタンバイになる。
  使用電流: LED ON時 27mA、 OFF時 2mA。
  (因みに、より安価なAKE−1は 敏感過ぎて、この回路では使えない。)

  
 



  3. カラー・センサ装置の作成:


  カラー・センサには、S9032−02アナログRGBセンサ浜松ホトニクス、秋月)を用いた。 可視光センサの上に Red、Green、Blueの色素膜を設け、それぞれの感度ピーク波長 λp は、 赤: 620nm、緑: 540nm、青: 460nm、 相対感度は、赤: 0.16A/W、緑: 0.23A/W、青: 0.18A/Wで、大体 一般的なの発光ダイオードに近い値になっている。
  このセンサに、白色発光ダイオード(青色発光ダイオードに 黄色(青色の補色)の蛍光物質粉末を通したもの)の光を当て、(1) 反射型、および、(2) 透過型「色判別器」を作成した。
  初段・中段の増幅には、5V弱まで振れるフルスィングのNJM2732Dを それぞれ用いた。出力電圧はテスターで測定し、半固定VRを回して、反射型の白色光を付けて 約1.6V程度に合わせる。(VRは多回転型の方が良いかもしれない) センサと本体との間は、ノイズが入らないようシールド線を用いた。
  電源は安定化するため、9Vスイッチング電源を 2つの5Vレギュレータで分け、+5V(A)は+7.5Vを経て+5Vに落とし、センサとオペアンプ電源とし、+5V(B)は 白色LED、出力の3色LED用とした。 PICの電源はPCから取った。 使用電流: PIC18F14K50抜きで、白色無し:6mA、白色のみ:15mA、全LED強く点灯:70mA

  (1) 反射型の場合、白色LEDと一つに組み、反射光をセンサに入れる。 出力は、それぞれの色のLEDの光り具合で行ない、定性的な「色判別器」となる。 たとえば、黄色を測ると 赤と緑が点灯する。 ピンクは 赤と 少しの青。

  (2) 透過型では、白色LEDと センサとの間に差し込む、φ15試験管(*本当は 角型の比色管が良い)のための穴をあけたアルミBOXを用意し、また、出力電圧をPICの3つのADコンバーター(基準はPCの0−5V)で数値化して(0−1000までの数)、USBでPCに送りグラフィックとする。PCグラフィックは、VB2010(ビジュアル・ベーシック2010)で作成した。 ただし、微弱な入力のため、データの変動が出るので、PICで1秒間の10回平均としてPCに送った。
  液体の色合いを 半定量的に、数値として捉え、視覚化し、また記録することができる。 実験では、pH指示薬のTB(チモールブルー)の酸性液(ピンクがかった赤)、アルカリ性液(紺色)を調べた。また、横軸が時間なので、中和反応等の色変化を見ることができる。

  白色LEDは普及品で、本当の白色ではなく スペクトルのブランクがあるので、さらに改良品が出たら変更していきたい。

 
 
 
  

     PICプログラム(PIC18F14K50)  lib_adc、        PCプログラム、 グラフィック、 モジュール

    



  4. PINフォト・ダイオードの実験:


  PINフォト・ダイオードS6967(λ320〜1100nm、λ960nm、浜松ホトニクス、秋月)を用いて放射線検出を目的とした、秋月キットの公開されている回路を元に、作成した。 PINフォトダイオードは、光に反応して導通信号を出すが、外部を覆って光を通さないようにすると、それを通過するガンマ線や 高エネルギーの粒子線を通して、半導体部分(体積は小さい)で電子カスケードとなり、微弱な信号を出す。
  検出・増幅オペアンプは、入力電流が数pAのレベルで反応する LMC662 (入力バイアス電流 2〜4pA)を用いた。これは非常に敏感で そのままでは発振するので、組み立てた後は サランラップで包み、さらにアース線を巻き込んでアルミホイルで覆ってシールドした。
  ダイオードは、光を避けるためと、電磁シールドのため、アース線を巻き込んでアルミホイルで巻いた。光遮蔽があらかじめ施されているPINフォトダイオード(S6775−01、可視光カット・λ960nm同じ)も販売されている。 ダイオード部分に手を触れると 急にカウント数が増え、誤カウントされる。

  結果は、バックグラウンド(B.G.)のカウント数は非常に少なく、2時間30分で 49カウントだった。 アルファ線や 低エネルギーのベータ線は、もちろんカウントしない。( ・・・・・ ロシア管よりも鈍い! 原爆が1個爆発したら、”カチャッ”と1つカウントされる?)

  * 1個の高エネルギー粒子による電離パルス電流が大きい ガイガー管の場合は、小電力トランジスタで容易に信号を取り出せたが、PINフォトダイオードの出力は非常に小さく、アンプも発振しやすく、データを取ることが困難となる。 タリウムをドープしたヨウ化セシウムのシンチレーターをダイオードにくっつけ、放射線による発光をとらえる方法が行われている。 一般に、シンチレーターは光電子倍増管と組み合わせて使用される。 (ただし、ヨウ化セシウムは空気中の水分により潮解しやすいので、取扱い注意)

 

 

             PICプログラム(PIC16F628A)




     § 光の波動性と粒子性:


  光は、波動であると同時に、粒子でもあります。 厳密には、一つ一つの光子(=光量子、エネルギーhν)は、「波束」という、先端から後端までの長さを持つ形態になっています。 ガンマ線は非常に波長の短い光(λ<10pm=10-11m)で、長波、短波などのラジオ波は、波長が長い光(数m〜数100m)です。 この両者とも、「光子」の一つ一つのエネルギーは違いますが、粒子性と波動性を合わせ持っています。
  光が障壁を通過する時、たとえば25mm厚の硝子板を通ると、光がガラス中を通る時、分散して光子の波束の幅が4倍にも広がり、先頭が赤方偏移、後方が青方偏移します。

  さて、2光子偏光実験と共に、遅延選択実験(米・メリーランド大、独・ミュンヘン大、各独立に実験、1993〜95年)では、驚くべき結果が出されました。 光子が1個ずつ出るように充分出力を絞ったレーザー光を、ビームスプリッターで互いに直交する2つの偏光に分け、それぞれ光路1、2を進ませる装置を設定し、光路1は高速の切換スイッチにより、粒子をカウントする光検出器の方向と、光路2からの光と合成して(このとき、光路1の偏光を90°回転させ光路2との振動方向をそろえる)干渉縞を観測する方向とに分けられるようにします。
  (1) 切り替えスイッチを@の粒子検出器の方にすると、光子はビームスプリッターを素通りして光路1のみを通り、粒子として観測され、
  (2) 切り替えスイッチをAの波動検出器の方にすると、光子はビームスプリッターで2つの偏光に分けられ、光路1、2の両方を通って再合成され、干渉縞すなわち波動として観測されました。この時の条件は、
     光路長 ・・・・・・ 光路1、2共に 4.3m (光の通過時間 14.5ns)、  切換スイッチ ・・・ ポッケル・セル(電圧をかけると複屈折を起こす結晶で、偏光を90°回転させるよう調整) + 偏光板、  切換時間  ・・・ 9ns
  そして、さらに驚くべきことに、光がビームスプリッターを出たはずの時刻より後に切り換えを行っても、同様の結果が得られたのです。

     

  すなわち、粒子が切替えを”予知”していたように振舞う現象が観測されました。 これは、光路系が全て1つの状態ベクトルで表せる”純粋状態”の系になっていて、量子力学的な 「状態の干渉」が起こっていることを意味します。 したがって、次の事が言えます。
   1.量子状態は、超光速の遠隔作用で測定装置の変化に応じて変化する。
   2.粒子性−波動性だけではなく、光の通り道もそれだけでは物理的意味を持たず不定である。(位置や運動量などと共に、「光路」についても不確定性原理が成り立つ)
  すべての物質は、光速を超えて動くことはできません。(特殊相対性原理) しかし、このように 「波束の収縮」については、どんなに距離が離れていても 超光速で完結します。 しかも、時間をさかのぼってでもです。

   * 超光速の遠隔作用は、EPR問題にあって、本質的な自然の原理であることが証明されています。
   * 中性子線の分割・再合成の実験でも、干渉計中のどの経路を通ったかが不定であるという結果が出されました。(波束の長さは5mm程度なので、2つの中性子の反応ではない。)



  神様は、すべての物質に、この「不確定性」「確率性」という2大性質を与え、自然の根底から ”人間が知る限界”を定められました。 (人間が知る限界のあと2つは、「相対性」と「不完全性定理」です。)
  量子論の、水面下の複素数の波動そのものは、因果性、必然性、一意性、連続性を持っていますが、実際の個々の粒子の振る舞いは全く予想がつかず非因果性、偶然性、確率性、不連続性によって行なわれ、人間が決して知ることができない領域であることが判明しました。 まさに、神のみぞ知る!

  神様は、天地万物を創造されました。 その時、光(=物質光)を第一日目に造られました。(創世記1:3) このによって、被造物である自然の摂理が明らかにされたのです。


   「イエスのあかし(イエス様の時間・空間を超えた神性のあかし)は預言の霊です」(黙19:10)

  神様が時間を超越した存在(ヨハネ17:5、ヨハネ1:1)でおられるので、神様が語ったことばは、すでに成就完了、贖いについては完済(直訳)の意)(ヨハ19:30)しているのです。これは時制を問題にしない聖書ヘブライ語の文法(完了相と 未完了相しかない)に適合していて、みことばの真理を証明するものです。
  私たちは、心の切換えスイッチを切換え、すなわち、そむきの罪を悔い改めて信じるだけで、時間をさかのぼって摂理が全て造り替えられ、今まで一度も罪を犯したことのない者とみなされ、神の子供とされ、永遠のいのちを受けるのです。





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